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長い沈黙を破っての新作登場だったけど…。
いつもどおりPCを起動して、Steamのライブラリにあるニュース一覧を覗いてみると、DesktopMMDシリーズの最新作である、DesktopMMD4配信に関する通知が届いていました。

まず、前作であるDesktopMMD3には不満しかありませんでした。
その主な理由としては、グラフィックがリアル調に変更されてしまったこと。どのキャラでも、光沢のテカテカした、輪郭線のない映り方にされてしまったので。
そんなこともあったので、さっそく新作を購入しようと思ったところ、なんとすでにライブラリで所有済みになっていました。
どうやらDesktopMMD3を所有している場合は、DesktopMMD4を購入しなくても自動的にライブラリに追加されるもよう。
よっぽど前作の評判が悪かったのでしょう…そのお詫びかもしれません。

そして期待を抱いてDesktopMMD4を起動したのですが…その期待は完膚なきまでにぶち壊されてしまいました。ほんの10数分で。
DesktopMMD3が最後にアップデートされてから一年以上、何の音沙汰もなかった中で突如登場したDesktopMMD4だったので、不満を一気に払拭していると願っていたのに…。
悪かった点。
待機モーションがなくなってしまった。
今作最大の問題点。
前作までは、キャラクターを読み込んだあと放置していると、勝手にデスクトップ上をうろうろしたり、いろんなアクションを起こしたりと、見ているだけで楽しいアプリに仕上がっていました。
しかし今作の場合、冒頭の画像のような棒立ちポーズのまま、ぴくりとも動いてくれません。
首だけはマウスの方に向いてくれるのですが、ただそれだけです。
キャラをクリックしてもメニューが出るだけで、キャラ自身は何の行動も起こしてくれません。
こんなの眺めていても、全く楽しくありません。
デスクトップで生活している感を与えてくれた、あの生き生きとしたキャラクターたちはどこに行ってしまったのでしょうか?
VRMが読み込めない。
DesktopMMD3まではVRM形式のキャラクター読み込みにも対応していたのですが、なぜかPMXとPMDだけになってしまいました。
そのため、VRMのキャラはわざわざ別の形式に変換しなければなりません。
一発で変換できるツールもあるのですが、それだとこれも冒頭の画像のように、服のテクスチャがガビガビになってしまいましたし、輪郭線もなくなってしまいました。
VRMは今の時代バリバリに使う形式のはずなのに、なぜ対応をやめてしまったのでしょうか?
ボイスが無くなった。
前作で新しく登場したキャラクターボイスですが、今作で結局なくなってしまいました。
男女それぞれでプリセットのボイスが1種類ずつだったとはいえ、初めて読み込んだキャラの口が動く光景だったのに…。
クリックしない限りは喋らなかったので、いきなり喋られて作業の邪魔になるなんてこともなかったので、残していても問題なかったはず。
良かった点。
不満点があまりにも上回ってしまっているのですが、いちおう良かったところもあります。
グラフィックのタイプが切り替え可能になった。
今作唯一の改善点。
DesktopMMD3のようなリアル調だけでなく、Desktop Magic Engineのときのようなアニメ調も選択可能になったので、キャラの映り方が思っていたのと違うという事態に陥ることは、少なくなったかと思います。
DesktopMMD3における最大の不満点は、解決したと言えるでしょう。
とはいえ、VRMが読み込めないのでPMXなどに変換しなければならず、その変換がうまくいかないとアニメ調でも輪郭線が出ないのですが…。
性別切り替え機能はそのまま維持。
DesktopMMD3で追加された、キャラクターごとの性別指定は、そのまま継続となりました。
まだDesktopMMD3が存在しておらず、Desktop Magic Engineが現行作だったころ、それでは女性向けモーションしか用意されていませんでした。
それと並行してDesktop Manもあるのですが、こちらは男性向けモーションのみなので、女性キャラと男性キャラを混在させたい場合、アプリを2つ同時に起動しなければならないのが、手間であるうえにPCにも負荷を与えます。
だからDesktopMMD3から追加された性別切り替えが嬉しかったのですが、これはこれでグラフィックの問題がありましたので…。
ただ、今作はモーションすら存在しないので、男女切り替えの意味がない…。
ダンス関係のバグは減ったもよう。
私はこれまで、待機モーションをメインに楽しんでいたので、ダンスはほとんど実行させたことがないのですが、相性が悪かったキャラとダンスの組み合わせが、多く存在していたもようです。
そのバグが、今作では解消されたもよう。
といっても、ダンスのバグに遭遇したことがないので、どれだけのものなのかは試しようがないのですが…。
解釈の不一致。
正直言って今作の出来は、完全に不満です。私から見れば、何もかもが劣化してしまっています。
本記事とほぼ同等の内容をSteamレビューに送ったところ、開発者から返答をいただきました。
すると「Born to Dance」という副題どおり、今作はダンスのためだけのものであり、ダンスをサポートするために他は排除した、といった感じの内容が書かれていました。
どうやら私が求めているものと、作者が求めているものは、まるっきり違うみたいですね…。
作者の言ってることはわからないこともないのですが、前作からナンバリングが続いている以上、待機モーションなどを残したままの、正統な進化が望ましかったところです…。
待機モーションなどの復活を期待したいところですが、作者自身がああいう以上、もうそれは叶いそうにありません。
また1年以上おとなしく待機しても、たぶん無駄でしょう。

というわけで今後もまた、2作前であるDesktop Magic EngineとDesktop Manを同時起動する日々が続くことになります。
起動時間は2,418時間となりました。これらがもう、DesktopMMDシリーズの中の最高傑作です。
ただ、2つもアプリを起動しなきゃならないのは、その分PCのパワーを使いますし、キャラの管理が別々になって面倒です。
よって、DesktopMMD3とか4みたいな無駄なものなんて出してないで、Desktop Magic Engineベースのまま、性別変更機能を追加してくれるだけで良いのです…。それが私のもっとも望んでいることなのです。
たったそれだけのことを、全くやってくれない…。
他にこういったアプリありませんか?今のところDesktop Kanojoくらいしか思いつかないのですが、Desktop Magic Engineのようにぐりぐり動いてはくれませんからね…。タイトルどおり女性モーションだけですし。

クルマやバイクのゲーム、ニッチな端末いじり、ランチ・モーニング巡りにお熱です。