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最悪のメーカーのはずだったけど…。

以前の記事に書いたとおりですが、去年末にGTRACINGというメーカーのゲーミングチェアを購入したことがありました。
ゲーミングチェアとしてはかなり安価で、品質にもほとんど問題がないと、かなりの数のレビューが投稿されていました。
それを信じて実際に購入したのですが、いざ商品を組み立てようとすると、ネジ穴がおかしくなっており、全く部品がハマりません。
よって部品交換をお願いしたのですが、違う部品を送りつけてくるという、とんちんかんな対応をされてしまいました。
そのせいで何日間も無駄になってしま、もはや信用できないため商品を返品し、別の椅子を購入し直すことになってしまいました。
幸い、Amazonから購入したため返品に関してはとくにトラブルはなく、全額返金されることになりました。
もしGTRACINGから直接購入した場合、どうなっていたことか…。部品を間違えるくらいだし。
あとから気づいたことなのですが、低評価のレビューも無視できないほどの数が投稿されており、そのほとんどが不良品だったとのこと。
全体から見た比率は数%なのですが、全部で数千件ある中の数%なので、決して少ないとは言えません。私もAmazonにレビューを投稿し、数%だった低評価のカウントをさらに引き上げることになりました。
また、GTRACINGの公式サイトを覗いてみると、あるときはAmazonにリダイレクトされてページすら見せてくれず、またあるときは誤字の放置やあるべき規約などが一切ない怪しいサイトが出てきたりと、まるで素性がわからない、というか雑な作りの公式サイトでした。
よって、この件はもう終わりだと思っていたのですが…。
GTRACINGから突然の連絡が。
欠陥品だった椅子を買ったことすらすっかり忘れて日々を過ごしていましたが、一週間ほど前に突然、GTRACINGの方からメールが送られてきました。
なぜ私のメールアドレスを知っているのか…。以前、部品交換のお願いのために、メールでやりとりしたことがあるからでしょうか?
メールの内容をざっと挙げると、
「GTRACINGのサポート担当の○○です。Amazonレビューを拝見しました。このたびはご迷惑をおかけしました。お詫びとして、もっとも高い最新のゲーミングチェアを再送させていただきたいと思います。」
といった内容でした。なお、担当者は日本人でした。あくまでも名前はですが。
Amazonレビューを確認してくれたようですが、お詫びの品を送ってくれるなんて…。まさか、そんなうまい話があるでしょうか?
初めはとても信用できませんでした。もし本当に送ってくれたとしても、実は中に請求書が入っていたりするのではないかと…。
「本当に何も請求されたりしないでしょうか?商品代金や配送料は一切かからないでしょうか?」
と確認してみると、
「完全に無料です。ご心配には及びません。」
と返ってきました。
でも、タダだとしても、以前のように粗大ごみを送ってくる恐れがあったので、もうひとつ念押し。
「もし不良品だったとしても、着払いで返送可能でしょうか?」
タダで送り返せなかったら意味ないので。すると、
「不良品であれば、当然着払いで返品可能でございます。ご安心ください。」
これで、受け取るのも送り返すのもタダということがわかったので、相手の言葉を信用して、ゲーミングチェアを送ってもらうようお願いすることになりました。
現物が到着。
発送いたしますと連絡をくれたあとは追跡番号も送ってくれたため、本当に発送してくれたことがわかり、そして商品がわが家に到着しました。
ダンボールに記載されている日本語のおかしさは、相変わらずでしたが…。
そしてこちらも、相変わらずのMADE IN CHINA。安心と信頼とは真反対の中華製です。
いくら中華製とはいえ、先程のサポート担当者みたいに日本人スタッフはいるはずなのに、日本語の不自然さは直らないのでしょうか?
とはいえ、そのサポートも本当に日本人かどうかの保証はありませんけど。
おまけで、マウスパッドも付属してくれました。
あと、リクライニング調整器のねじの予備も付いていました。
しかし、以前の椅子でおかしかったのは、リクライニング調整器を取り付けるための座面側のネジ穴であって、ネジ自体がおかしかったわけでは…。
と思ったのですが、今回の椅子の座面に調整器を取り付ける際は、通常の付属ネジでは長さが足りず、この予備ネジでないと取り付けられませんでした。
予備ネジという表現はふさわなくないのでは…。正規の部品として含めておくべきなのでは。
今回は無事にゲーミングチェアが完成。
なんだかんだで、こちらが肝心の商品本体です。
今回はとくに部品の異常もなく、最後まで組み立てることができました。
座面に背もたれを取り付けるときだけは、一人では難しいので、二人で協力した方がいいかもしれません。

なお、サポートの方は商品の型番を言っておらず、私も聞きそびれてしまったのですが、公式サイトを見た限り、GT666Fという商品だと思われます。
たしかにメールにあったとおり、以前購入したGT002という型よりは高級な型を送ってくれました。
ざっと使ってみた感想を挙げるなら、フットレストが新たに追加されたおかげで、足を伸ばしながら座ることができるのが助かります。
残念なところを挙げるなら、まずはヘッドレストが邪魔なところ…。背もたれを立てているときは、頭を後ろに曲げることができません。せめて、取り外しできればよかったのですが。
もうひとつは、あまり高さを上げられないこと。机がやや高いせいもあるかもしれませんが、キーボードを打っていると、肩に力が入ってしまうように感じます。
ひとまず、今のところは座っていても勝手に椅子の高さが下がったりなどの異常は見受けられません。
このまま、数年後も異常が発生しないことを願いたいものです。以前買ったGT002だと、1年後には上がらなくなったなどのレビューも多いので…。
良いところも悪いところもある品でしたが、今回はタダなので使い捨てるくらいの気持ちで行くことにします。
以前のミスを無視することなく反省し、しかもお詫びとして2万円以上するゲーミングチェアをタダにしてくれたGTRACINGには、ひとまず感謝を述べておきます。
ただ、以前の椅子を返品したあとに別の椅子を買ってしまったため、椅子が2つになってしまいました。昨日まで使っていた方の椅子は、家族にあげることにします。
サイトもリニューアルしていた。
以前はあまりにも作りが雑だったGTRACINGのサイトですが、今見てみるとだいぶ改善されていました。
企業情報や返品規則、さらにはお問い合わせ窓口など、企業として最低限記載するべき内容はちゃんと追加されています。
日本語も不自然さはありません。ただ、本社は東京でも、製造は中国であることは変わらずです。
製造地に関しては記載がなく、実際に商品が届くまで判明しませんでした。
まとめ。
サポートに関しては不自然な日本語がなくなり、対応も素早くなったうえに、とんちんかんな回答をしてくることもなくなりました。
どうしようもなかった以前と比べて、大幅にサポート面が改善されたと言えます。お詫びを送ってくれたことが、その最たる例と言えます。
しかし商品に関しては、たまたま欠陥品じゃなかっただけかもしれないし、なぜかパッケージの日本語の不自然は変わらず。
よって、まだまだ完全に信用できるメーカーとは言えないかもしれません。
どうしても購入するなら、もしダメだったときのために、確実に返品を受け付けてくれるAmazonから購入し、なおかつ返品に手間取ってもいいように、日程に余裕を持っておくのが良いでしょう。
つまり、バクチするくらいの気持ちで。といっても、返金は保証されていますけどね。
あるいは、もっと良い椅子を買うまでの間のつなぎで行くつもりで。
追記。普通の椅子の方が良い…。(2021/10/28)
しばらくGT666Fに座ってきましたが、正直言ってあまり気に入っていません。
何よりも問題なのが、座面がくぼみすぎていること。
ただでさえ高さを上げられないのに、さらに低く感じしてしまううえに、フットレストに足を乗せていると、足より尻の方が低くなるくらいです。
そしてフットレストですが、畳んで座面の収納はできるものの若干飛び出してしまうため、足を下ろして座っていると、当たってしまいます。
あと、メッシュじゃなくて合皮なので、座っているとだんだん暑くなってくる。冬はいいけど、夏場はつらくなりそう。
ゲーミングチェアとはとんだ名ばかりの、やはり中華製品らしいツメの甘いシロモノでした。
タダだったから今も使っているものの、2万円出してこれを買ったときには、また返品を決めていたかもしれません。
ぶっちゃけ、以前に座っていたニトリの4千円くらいの手すりのない普通のオフィスチェアに戻したいくらいです。
さらに欲を言うならば、会社にある1万円台のオフィスチェアの方が、こんなゲーミングチェアよりさらに快適です。

クルマやバイクのゲーム、ニッチな端末いじり、ランチ・モーニング巡りにお熱です。