Adobe Illustratorにて、複数のアートボードを使用しているときに、他のアートボードの同じ位置にオブジェクトをコピーしようとしても、なぜか元のアートボードの同じ位置に重ねて貼り付けられてしまうときがあります。
今回はその対処法について。
なお、今回の環境ですが、OSはWindows10であり、Illustratorのバージョンは2021(25.2.3)となります。
また、「同じ位置にペースト」というコマンドだけでなく、「前面にペースト」「背面にペースト」を行っても位置は同じになるので、これらも今回の対象です。
目次
同じ位置にペーストが効かなくなる行動。
ドラッグで範囲選択するとき、他のアートボードを起点にしてしまう。

左上のアートボードにあるものをコピーしたいのですが、範囲選択の際に右上からドラッグしてくるとダメです。

このように、オブジェクトが置かれているのと同じアートボード、つまり左上のアートボードからドラッグするとOK。
離すときは別のアートボードにまたがっても構いません。
別のアートボードにまたがっているオブジェクトを、最後にクリックしてしまう。

Shiftキーを押しながら1つずつクリックして複数選択するときに、複数のアートボードにまたがっているオブジェクトを最後にクリックする場合もあるかと思われます。
しかしそのときに、別のアートボードの方に飛び出している部分をクリックするとダメです。

このように、元のアートボードに収まっている部分をクリックすればOK。

あるいは、はみ出ているオブジェクトを最初にクリックするのも可。
まとめ。
つまり、選択の最後に別のアートボードをクリックしないようにすればいいということ。
めんどくさいですね…。

どこから選択しようと、選択したすべてのオブジェクトの塊の左上の点を、基準にしてくれたらいいのに。
余談。Illustratorに残り続けている不具合。
illustrator 2020の「スクリーン用に書き出し」→「アートボードを書き出し」で画像が荒れ… – Adobe Support Community – 10763606
Illustratorに関する別の話題なのですが、「アートボードを書き出し」にてJPG保存を実行したときに、なぜかアンチエイリアスの設定が全く効かず、ギザギザの画像が出来上がるという問題が、確実に発生して困っています。
しかも、Windows10では発生せず、Macのみ発生します。
当環境ではIllusrator 2021で確認したのですが、どうやら上のフォーラムによると、2020の頃からずっと発生しているようです。
一年以上も前から報告されているのに、どうしていまだに修正されないのでしょうか…。Adobeは何をやっているのでしょうか…。
職場ではただでさえ慣れないMacを使わさせているのに、複数のアートボードから書き出しをすることが多いので、非常に困っています。
複数ファイルの一括変換はAdobe Bridgeのツール機能が便利!
今のところ、PNGで一括書き出しをしたあと、Bridgeを使ってJPGに一括変換するという手法で対処しています。
正直、めんどくさいです。